作品を販売する上で知っておきたい基礎知識【第1回】

~販売事業者としての皆さんに重要なご案内です~

おかげさまで相模大野アートクラフト市も11回を数え、ますます賑やかになっていく気配です。しかし一方でさまざまな出店希望者が増え、作品の製造販売についての意識もバラバラになってきています。主催者は「ものづくりの喜びをお客様と分ちあうための場」と定義していたはずでも、知らぬ間にブレが生じているのを感じる昨今です。特に法律を守れないまま制作販売を行なうケースについてはしっかりとした歯止めが必要です。また自分が法律を侵していることに「気づかない」ケースも多数見受けられます。さらに「自作自販」の前提も改めて参加規定に強調しないと守っていただけない場面が多いようです。
ここで早めの警鐘を鳴らそうと考え、いくつかの例を皆さんに報告し、ご理解とご協力をお願いするものです。

当クラフト市では参加資格を「プロアマ問わず」としていますが、販売のため会場を訪れた時点で全員が販売事業者です。(これはどの手づくり市でも同じです)その点をふまえ、今後の創作活動にお役立てください。
(今回は要旨のみですが、後日改めて「申込み者全員」に向けたご案内レターを郵送またはEメールでお届けします)

●制作物の権利侵害に気をつけて!

「盗作」は知らぬ間にやってしまいがちな過ちの代表格です。素材や製法など、さまざまな部分に「誰かが特許登録をしたもの」が含まれている場合があります。これらを自分用に買って使うのは問題ありませんが、値札をつけて売ろうとした時点で「権利侵害」を問われることがありますので、よく注意しましょう。

例)
◎有名キャラクターのプリントされた布地は使えないものがほとんどです
◎キャラクターアクセサリーパーツを作品に使用する事
◎制作物の形やデザインも「真似」が許されない場合があります
◎「製法」や「技術」そのものに特許がついたものがあります

雑誌で見かけた“ステキなもの”を真似てつくったら、友だちにも好評でたくさん作ってお店に並べてしまった、という例もあるかもしれませんが、実際にそれで良いのか、確認がとれないまま販売を強行するのは非常に危険なことです。他人の権利を尊重するのと同時に、自分の身を守る意識としてよく注意していただく必要があります。当クラフト市では、現在のところ完全な模造品でない限り「“真似”はいけない」という規定を設けていません。誰もが、何かを真似たりするところを出発点としているからです。しかし知らなかったからといって他者の権利を無視して良いことにはなりませんので、ものづくり初心者の方も最低限の意識として「真似には“程度と境界線がある”ことを知っておいてください。

●制作物への責任をもちましょう

作ったものが壊れるのは仕方ない面もあります。しかし買った人から見れば程度の問題であって、すぐに壊れたり、買ったものによって怪我等の被害を被るなどあってはならない話しです。「青空市」というと、そのあたりも「なあなあ」で済みそうに思えるかもしれませんが、できる限りの配慮をしてから袋詰めし、お客様に手渡るまでを見守るようにしたいものです。(しかもこれを実践したとしてもひとたび事故が起こった時は制作者/販売者は罪を問われるリスクがあるのをお忘れなく)
そこまでを考えてこそ「心を込めた手づくり」と言えるので、その証として「私が作りました/万一の場合の連絡先はここです」というメッセージとともに「ショップカード」を商品に必ず添付してください。もちろん粗末なものでもかまいませんから、お客様が一定の期間を満足してお使いになるまでを「心配する」気持ちを、どうか忘れないでください。

●品質等を表示しましょう

青空市ならではの開放感の中では、商品を売る方も買う方も暗黙の了解があって常に雰囲気重視。うるさいメモはかえって無粋かも・・・などと考えがちです。しかし上記のショップカード上に、少しでいいので「使い方」「洗い方」「素材表示」等最低限のメモをつける習慣を持ちましょう。

●許可なく作ってはいけないものがあります

手や体を洗う「石けん」については、先にご案内の通り、事業者としての許可なく製造するのを禁じられています。当然ですが売る事もできませんのでお間違えのないようにお願いします。

●自分で作ったもの以外は売れません

自作自販の前提は必ず守りましょう。会場に居ない知り合いの作品を売ることはできません。申込みをした時点で登録した以外の人物の作品は、どんな場合でも許可できませんし、そのメンバーが欠場された時にもその人の商品は販売できませんのでご注意ください。

以上、重要な項目を列挙しました。かみ砕く意味もあって、ここでは法律名や、違反の事例は省略しましたが、次回以降もう少し詳しくご案内して参ります。
これに従い実行委では実態調査をかねた巡回を行います。
ただしイベント期日が迫っていますので、あくまで急激な締め付けや、皆さんの動揺を誘うことが目的ではありません。みなさんは冷静に、ここで知ったことについてできる限りの対処を心がけてください。
以上 よろしくお願い申し上げます。